大相撲の取組は数秒で決まることもありますが、土俵入り、塩まき、呼出、行司の装束、観客の緊張まで含めて一日楽しめる舞台です。初めて観戦する旅行者向けに、2026年本場所日程、座席、チケット、到着時間、勝敗、観戦マナーを実用順にまとめます。
情報確認日:2026年8月22日。日程・会場・発売日・座席概要は日本相撲協会の公式案内を確認しています。時間、料金、販売状況、持込規則は場所や日によって変わるため、購入前と来場前に必ず公式ページを再確認してください。
2026年の大相撲本場所日程
大相撲の本場所は年6回、それぞれ15日間開催されます。東京は1月・5月・9月、大阪は3月、名古屋は7月、福岡は11月です。
| 本場所 | 会場 | 開催期間 | 一般前売り開始 |
|---|---|---|---|
| 一月場所 | 両国国技館(東京) | 1月11日~25日 | 2025年12月6日 |
| 三月場所 | エディオンアリーナ大阪 | 3月8日~22日 | 2月7日 |
| 五月場所 | 両国国技館(東京) | 5月10日~24日 | 4月4日 |
| 七月場所 | IGアリーナ(名古屋) | 7月12日~26日 | 5月16日 |
| 九月場所 | 両国国技館(東京) | 9月13日~27日 | 8月8日 |
| 十一月場所 | 福岡国際センター | 11月8日~22日 | 9月19日 |
旅行日程が本場所と合わない場合は、地方を回る巡業、相撲部屋の朝稽古、相撲博物館なども候補になります。ただし稽古見学は部屋ごとに条件が異なり、一般公開されていない日もあります。無断訪問は避け、必ず公式案内または受入事業者を確認してください。
チケットは公式販売から早めに買う
日本相撲協会の公式サイトから、公式販売サービス「チケット大相撲」へ進めます。週末、祝日、初日、千秋楽、人気力士の節目が重なる日は売り切れやすいため、発売日を先に確認しておくのが安全です。転売券は入場トラブルや高額請求につながるため利用しないでください。
公式英語案内では、会場によって価格が異なることを前提に、椅子席とマス席の目安を掲載しています。販売手数料が別途かかる場合もあるため、最終価格は購入画面で確認します。当日券が必ずあるとは限らないので、「会場へ行ってから買う」計画は避けたほうが確実です。
座席の違い:初めてなら椅子席が楽
タマリ席・溜席
土俵に最も近く、迫力は最大ですが、力士が土俵から落ちてくる可能性があります。飲食、撮影、荷物、年齢など特別な規則が設定される場合があるため、購入条件をよく確認してください。
マス席
靴を脱ぎ、区切られた升状のスペースへ床座りする日本らしい席です。通常は複数人分を1マス単位で販売します。長時間の正座は不要ですが、足腰に不安がある人、大柄な人、大きな荷物がある人には窮屈に感じることがあります。定員と販売単位を必ず確認しましょう。
椅子席
一般的なスポーツ会場と同じ椅子形式で、2階に配置されることが多い席です。土俵からは遠くなりますが、出入りしやすく、初観戦、一人旅、足腰に不安がある人には選びやすい選択肢です。双眼鏡があると表情や化粧まわしを見やすくなります。
何時に行く?一日の流れ
取組は下位の番付から始まり、午後に十両、幕内へ進みます。両国国技館の公式観戦ガイドでは、朝に取組が始まり、十両土俵入り、幕内土俵入り、横綱土俵入り、幕内取組へと進む目安が示されています。正確な時刻は日によって変わります。
- 午前:比較的空いており、若い力士や会場内をゆっくり見たい人向け。
- 14時前後:関取の到着や十両の土俵入りが近づき、雰囲気が高まる。
- 15時半前後:幕内・横綱土俵入りの目安。見逃したくない人は早めに着席。
- 16時以降:幕内上位の取組が続き、結びの一番へ向かう。
- 18時前後:一日の興行が終了する目安。
「上位力士だけ見たい」場合でも、入場、手荷物確認、売店、トイレの混雑を考えて余裕を持ちましょう。初めてなら14時頃までに入ると、土俵入りと上位取組の両方を楽しみやすくなります。
勝敗は意外にシンプル
基本は、相手より先に土俵の外へ足をつくか、足の裏以外の体の一部を土俵へつけると負けです。体重別ではないため、体格差のある対戦もあります。押し出し、寄り切り、上手投げなど、勝負を決めた技は「決まり手」として場内で発表されます。
取組前に何度も構え直すのは、力士が呼吸を合わせ、制限時間内に立ち合いへ向かう過程です。塩は土俵を清める意味があり、化粧まわしを着けた土俵入りや弓取式にも儀礼的な背景があります。
番付は何を見る?
プロの大相撲には複数の階級があり、上から幕内、十両、幕下、三段目、序二段、序ノ口と続きます。幕内の上位には横綱、大関、関脇、小結があります。番付は東西に分かれ、原則として本場所の成績によって次回の位置が上下します。
会場へ行く前に公式の力士検索と当日の取組表で、好きな力士の番付、出身地、所属部屋を確認しておくと応援しやすくなります。
観戦マナーと持ち物
- 立ち合いから勝負が決まるまでは、大声、指笛、移動を控える。
- 通路で立ち見をせず、後ろの観客の視界をふさがない。
- フラッシュ、三脚、自撮り棒、望遠機材などは当日の撮影規則を確認する。
- 力士の会場入りを近くで見るときも、通路をふさいだり、触れたり、追いかけたりしない。
- 大きなキャリーケースは宿泊先や駅ロッカーへ預け、荷物を少なくする。
- 危険物や禁止物を持ち込まない。手荷物検査が実施される場合がある。
- マス席では靴を脱ぐため、脱ぎ履きしやすい靴と清潔な靴下が便利。
再入場、飲食物、瓶・缶・ペットボトル、ロッカー、クロークの扱いは会場や開催時の規則で変わります。過去の体験談だけを頼りにせず、チケット注意事項と最新の観戦ガイドを確認してください。
会場で楽しめるもの
相撲案内所、売店、弁当、焼き鳥、ちゃんこ、番付表、力士グッズなども観戦の一部です。ただし売場や営業時間は本場所ごとに変わります。人気商品は早く売り切れることがあるため、観戦を優先しつつ、混雑前に確認するとよいでしょう。
両国周辺では相撲部屋、ちゃんこ店、相撲に関する史跡を見つけられます。地域とのつながりは商店街で見つける、相撲と町の小さなつながりも参考になります。
初観戦のモデルプラン
- 公式サイトで日程、発売日、会場、座席条件を確認する。
- 公式販売から椅子席またはマス席を予約する。
- 前日までにQR券・紙券、会場アクセス、禁止物を確認する。
- 当日は14時頃までに入場し、売店と座席位置を確認する。
- 十両土俵入り、幕内土俵入り、上位取組、弓取式まで観戦する。
- 終了後は駅混雑を想定し、食事予約や次の移動へ余裕を持たせる。
よくある質問
日本語がわからなくても楽しめますか?
はい。勝敗の基本は視覚的にわかりやすく、公式英語サイトでも日程、チケット、力士情報を確認できます。会場案内の外国語対応や貸出機器は開催時に変わるため、最新ガイドを確認してください。
子ども連れでも観戦できますか?
可能ですが、座席ごとの年齢条件、チケット要否、ベビーカー置場、キッズ向け券種を確認します。土俵に近い席は力士が落ちてくる危険もあるため、家族の状況に合う席を選びましょう。
マス席は定員より少ない人数でも使えますか?
券種によってはマス単位で購入し、定員より少ない人数で利用できます。ただし価格は使用人数ではなくマス単位の場合があります。企画券には人数・年齢条件があるため、購入ページの条件を確認してください。
途中から入場できますか?
通常、開場後に入場できますが、入場締切や券種条件は公式案内を確認してください。再入場の可否や回数も会場・開催時のルールに従います。
巡業と本場所の違いは?
本場所は番付を左右する公式大会です。巡業は各地を訪れ、取組のほか稽古、土俵入り、相撲甚句などを楽しめる興行で、内容や券種は開催地ごとに異なります。
まとめ
初めてなら、公式販売で椅子席を早めに確保し、14時頃までに入場する計画がわかりやすいでしょう。勝敗は「土俵外へ出る」か「足裏以外がつく」と負け。取組中は静かに着席し、土俵入りや儀礼も含めて楽しむと、大相撲の文化的な奥行きが見えてきます。
