お正月は日本でいちばん大切な行事です。クリスマスが「外で楽しむ夜」なら、お正月は家族と過ごし、神社やお寺にお参りし、特別な料理を味わう時間です。旅行者にとっては、オフィス街が静かになる一方で神社は大混雑し、列車は満席、いくつかの店やサービスが数日間休みになる時期でもあります。このガイドでは、2026年12月31日から2027年1月初めまでの過ごし方、開いている所と休みの所、マナーをまとめました。
まとめ
- 主な日付:大晦日は2026年12月31日(木)。2027年1月1日〜3日(金〜日)が「三が日」で、多くの会社は1月4日(月)から仕事始めです。
- 休みになる所:銀行、役所、多くの博物館・美術館、個人経営の飲食店や商店。12月29日ごろから1月3日まで休む所が多くあります。
- 開いている所:コンビニ、ほとんどのホテル、主要な鉄道、多くのチェーン飲食店、百貨店(多くは1月2日から)、大きな神社やお寺。
- おすすめの体験:除夜の鐘、初詣、福袋、お正月料理。
- 早めの準備:新幹線とホテルは早めに予約し、現金を少し用意し、行きたい施設の営業日を確認しましょう。
大晦日:年越しそば、除夜の鐘、カウントダウン
12月31日の大晦日には、多くの家庭が大掃除をし、長寿を願って年越しそばを食べ、家でテレビを見て過ごします。夕方のそば店は混み合い、スーパーやコンビニでも年越しそばのセットが売られます。
深夜0時前後には、お寺で鐘を108回つく除夜の鐘が行われます。108の煩悩を払うといわれる行事です。参拝者が鐘をつけるお寺もありますが、人数に限りがあり、整理券や事前申込制にしている大きなお寺もあります。12月にお寺の公式サイトを確認し、防寒をしっかりして並ぶ覚悟で出かけましょう。
大規模なカウントダウンイベントは海外ほど多くありません。渋谷などに人が集まることはありますが、飲酒や群衆整理のルールが厳しく、内容も年によって変わります。神社やお寺で新年を迎えるのが、より伝統的な過ごし方です。
初詣:新年最初のお参り

初詣は、新年に初めて神社やお寺にお参りし、健康や幸運を祈る習慣です。多くの人は1月1日〜3日に出かけますが、1月の最初の数週間なら初詣といえます。東京の明治神宮や浅草寺、横浜近くの川崎大師、京都の伏見稲荷大社、大阪の住吉大社などは、三が日に大変な混雑になります。
参拝の流れ:
- 落ち着いて列に並ぶ。大きな神社では警察や係員が人の流れを区切って誘導します。指示に従い、前の人を押さないようにしましょう。
- お賽銭を入れてお参りする。神社では一般に「二礼二拍手一礼」。お寺では手を打たず、静かに手を合わせます。詳しくは神社とお寺のマナーガイドをご覧ください。
- おみくじを引く。結果がよくなかったときは、決められた場所に結んで帰ることができます。
- お守りを授かる。お正月はお守りや破魔矢の季節です。前の年のお守りは「古札納所」に返せます。
混雑を避けるコツ:最も混むのは元日の深夜0時直後と、三が日の昼前から午後です。早朝や、1月4日以降の平日は比較的落ち着いています。大きな神社の参道には屋台が並ぶことも多くあります。
大晦日と元日の電車
大晦日に初詣客のために終夜運転をする鉄道もありますが、毎年判断され、近年は縮小傾向です。たとえば2025〜26年の首都圏では、JR東日本が山手線など都心の数路線で終夜運転を行い、東京メトロと都営地下鉄は終夜運転をしませんでした。2026〜27年の予定は例年12月に発表されるので、終電後の移動を考えている人は各社の公式サイトで確認してください。
12月30日ごろから1月3日までは、多くの路線が土休日ダイヤになります。長距離の列車や飛行機は、帰省ラッシュの年末と、Uターンの1月2〜4日ごろに最も混みます。新幹線は早めに予約し、近距離は交通系ICカードを使うと切符の列に並ばずに済みます。
開いている所・休みの所
| 施設・サービス | お正月の一般的な状況 | 旅行者へのヒント |
|---|---|---|
| 銀行 | 12月31日〜1月3日は休業 | 年末までに現金を引き出しておきましょう。コンビニATMは多くの場合使えますが、短時間のメンテナンスに注意。 |
| 役所・市役所 | 多くは12月29日〜1月3日が休み | 手続きは前後の日に。 |
| コンビニ | 通常どおり営業 | 食べ物、現金、簡単な薬、温かい飲み物が手に入ります。 |
| 百貨店・商業施設 | 元日休業、1月2日から初売りという所が多い | 店ごとの営業時間を確認。 |
| 個人経営の飲食店・商店 | 数日間休む所が多い | 元日はチェーン店やホテルのレストランが安心。 |
| 博物館・城・庭園 | 12月28〜29日ごろから1月1〜3日ごろまで休む所が多い | 予定している施設は必ず公式サイトで確認。 |
| 病院・診療所 | 休日診療所のみ | 緊急時は119番。緊急電話番号ガイドも参照。 |
対応は会社や地域によって異なるため、この表は計画の目安としてお使いください。年間の祝日は日本の祝日ガイドにまとめています。
福袋:お正月のお楽しみ袋
福袋は、新年最初の売り出し「初売り」で、多くは1月1日か2日から販売されます。決まった価格で、それ以上の価値の商品が入った袋を買う仕組みで、中身が分からないものもあります。人気ブランドはすぐに売り切れ、12月にネット予約や抽選を行う店もあります。最近は中身を事前に公開する店が増え、旅行者にも買いやすくなりました。
- 人気の百貨店やファッションビルでは開店前から行列ができます。
- 服はサイズが限られることがあるので、説明をよく確認しましょう。
- 免税店では通常どおり免税の手続きができます。2026年11月1日からはリファンド(払い戻し)方式に変わったので、レシートを保管し、免税ショッピングガイドを確認してから買い物をしましょう。
お正月料理:おせち、お雑煮、お餅
おせち料理は重箱に詰めた色とりどりの料理で、黒豆は健康、数の子は子孫繁栄、栗きんとんは金運と、一品ごとに意味があります。多くのホテルでおせちやお正月の朝食が出され、百貨店では予約販売されます。お雑煮はお餅の入った汁物で、だしや具は地域によって大きく異なります。
安全のために:お餅はとても粘りがあります。毎年お正月には、特に高齢者や子どもの窒息事故への注意が呼びかけられます。小さく切り、ゆっくり食べ、飲み物をそばに置きましょう。
街で見かける飾りと習慣
- 門松:竹と松で作り、年神様を迎えるために入口に一対で飾ります。
- しめ飾り:玄関や車に付けるわらの飾り。
- 鏡餅:丸い餅を二段に重ね、上に橙をのせて室内に飾ります。
- 年賀状:元日に届く新年のはがき。
- お年玉:子どもにポチ袋に入れて渡すお金。
- 初日の出:山や海辺、展望台から一年最初の日の出を見る習慣。早朝の特別営業もあります。
飾りは関東では1月7日ごろまで(地域によっては15日まで)飾るのが一般的です。年末に仕事やホームステイで日本を訪れる人は、お歳暮の習慣を贈り物のマナーガイドで確認しておきましょう。
旅行者のためのマナー
- 初詣は多くの人にとって信仰の行為です。本殿の近くでは声を抑え、写真のために列をふさがないようにしましょう。
- 混雑した境内では、許可がない限りドローン、自撮り棒、三脚は使わないでください。
- ごみは持ち帰りましょう。ごみ箱は思ったより少ないです。
- 喪中の家庭は新年のあいさつをしません。そう聞いたら、「今年もお世話になりました」と静かに伝えれば十分です。
- あいさつは「あけましておめでとうございます」。
よくある質問
お正月は日本旅行に向いていますか?
伝統行事を見たい人には向いています。ただし休みの施設もあります。オフィス街は静かで快適ですが、神社や商店街、駅は混雑します。ホテルや航空券は高くなるので早めの予約を。
外国人観光客も初詣に行けますか?
はい。宗教に関係なく、誰でも神社やお寺にお参りできます。基本のマナーと係員の指示を守れば大丈夫です。
元日に食事はできますか?
できます。コンビニ、多くのファストフードやチェーン店、ホテルのレストランは営業しています。個人経営の店は休みのことが多いので、事前に確認しましょう。
冬の旅の計画に
年末の東京は街がイルミネーションで彩られます。東京の冬のイルミネーションガイドと日本のクリスマスガイドもどうぞ。雪の北国へ向かう人は北海道の冬旅行ガイドと冬のホテル客室のヒントも参考にしてください。
公式情報
2026年10月30日時点の情報です。2026〜27年の年末年始の運行、営業日、行事のルールは各事業者が決めるもので、変更される場合があります。お出かけ前に必ず公式情報を確認してください。写真:Unsplash(各キャプション参照)。
