知床半島は、北海道の東北端に突き出た約70キロメートルの半島です。2005年にユネスコ世界自然遺産に登録され、「日本の最後の秘境」とも呼ばれています。原生林に覆われた山々、断崖絶壁の海岸線、そしてヒグマやシカなどの豊かな野生動物——知床は人間が自然の一部であることを思い出させてくれる場所です。
知床の観光で外せないのが、知床五湖の散策です。五つの湖が点在するエリアには、1.6キロメートルの高架木道が整備され、気軽に原生林の中を散歩できます。運が良ければ、エゾシカやキタキツネに出会えることも。初夏から秋にかけては、ガイド付きのトレッキングツアーも催行され、ヒグマの生態や知床の自然について専門ガイドの説明を聞きながら歩けます。
知床の海も見逃せません。知床岬を巡る観光船クルーズは、断崖に打ち付ける荒波や、岸壁を登るエゾシカ、そして滝が直接海に落ちる「フレペの滝」を間近で見られます。運が良ければシャチやイルカの群れにも出会えます。夏季(4月〜10月)のみの運航で、予約は必須です。
知床へのアクセスは、女満別空港からバスで約2時間30分。または札幌からJRで網走まで行き、そこからバスで約2時間です。宿泊はウトロ温泉エリアが便利で、知床の海の幸を楽しめる民宿やホテルが揃っています。ヒグマの活動が活発な春から夏は、必ずガイドツアーに参加することをおすすめします。