日光東照宮は、栃木県日光市にある徳川家康を祀る神社です。1999年に世界文化遺産に登録され、その豪華絢爛な建築美は日本のみならず世界中から観光客を惹きつけています。東照宮の建築に用いられた55もの建造物のうち、8棟が国宝、34棟が重要文化財に指定されています。
東照宮で最も有名なのが「陽明門」です。高さ11メートルの二層の門には、500以上の彫刻が施され、極彩色に彩られています。その華麗さから「日暮らしの門」と呼ばれ、見飽きることがないと言われています。門の柱には左甚五郎作と伝わる「眠り猫」の彫刻も有名で、東照宮三つの有名な彫刻の一つです。眠り猫は平和を象徴し、「戦乱が終わり、猫も安心して眠れる世の中になった」という意味が込められています。
もう一つの見どころは「三猿」です。「見ざる、言わざる、聞かざる」の三匹の猿の彫刻で、これは人間の一生をテーマにした8枚の彫刻パネルの一部です。三猿以外にも、神厩舎(しんきゅうしゃ)には猿の一生を描いた16枚の彫刻があり、子猿の親離れや成長の様子がユーモラスに表現されています。
東京から日光までは、東武鉄道の特急スペーシアで約2時間。東武日光駅から東照宮まではバスで約10分です。奥日光の華厳の滝や中禅寺湖も合わせて訪れると、自然と文化を両方楽しめる充実した一日になります。秋の紅葉シーズン(10月下旬〜11月上旬)は特に混み合うので、早朝の訪問がおすすめです。