日本を訪れる外国人観光客が最初に驚くことの一つがトイレの高性能さです。温水洗浄便座(いわゆるウォッシュレット)は日本の家庭で普及率80%を超え、ホテルや公共施設にも標準装備されています。この技術はなぜここまで進化したのでしょうか。
日本の便座技術の歴史は1960年代にさかのぼります。1980年にTOTOが「ウォシュレット」を発売し、温水で洗浄する機能が話題を呼びました。その後、暖房便座、脱臭機能、自動開閉、音姫(擬音装置)など、次々と新機能が追加されました。現在の高級モデルでは、使用前にノズルを自動洗浄し、便座の温度や洗浄位置を記憶し、さらには空気清浄機能も搭載されています。
日本のトイレ技術のすごさは、公共トイレにも及んでいます。東京の渋谷スクランブル交差点の公衆トイレや、代々木深町小公園の透明トイレ(「THE TOKYO TOILET」プロジェクト)は、デザイン性と機能性を両立したトイレとして世界的に注目されました。建築家・隈研吾や安藤忠雄がデザインを手がけたものもあります。国際空港や主要駅のトイレも清潔で多機能です。
外国人向けの使い方ガイドも充実しており、イラスト入りの説明パネルが各トイレに設置されています。最新のトイレ体験は日本旅行の隠れた楽しみの一つと言えるでしょう。


