日本を旅行すると、街の至る所で自動販売機(自販機)を目にします。その数は約400万台、人口比では世界一の密度を誇ります。コンビニよりも多く、どのような場所でも必ず一台は見つかるといっても過言ではありません。日本の自動販売機は1980年代から爆発的に普及し、今では「日本文化の一つ」として外国人観光客の間でも話題の存在です。
日本の自販機のすごさはそのバラエティの豊富さにあります。飲料(コーヒー、お茶、ジュース)はもちろん、カップ麺、おにぎり、ホットスナック(フライドポテトやたこ焼き)、アイスクリーム、さらにはバナナ、卵、弁当、花束、マンガ、傘まで、実に様々なものが自販機で買えます。特に温泉街では「温泉たまごの自販機」や「地ビールの自販機」も見かけ、旅行者にとっては小さな冒険気分を味わえます。
最新のテクノロジーも続々導入されています。顔認証決済、スマートフォン連動のタッチレス決済、AIによる在庫管理、季節に応じて自動で販売温度を変えるスマート自販機など、日本の自販機は単なる物販機から「IoT端末」へと進化しています。特に、ディスプレイ付きのデジタルサイネージ自販機では、商品の広告や観光情報を流すことも可能で、設置場所によっては観光案内の役割も果たしています。
外国人旅行者にとって便利なのは、SuicaやPASMOなどの交通系ICカード、クレジットカード、QRコード決済(PayPay、LINE Payなど)が使える自販機が増えていることです。現金不要で買い物ができるのは、日常的にキャッシュレスに慣れている旅行者には大きな安心材料。商品の価格は100円〜200円程度のものが多く、円安の影響もあって海外からの観光客には非常にリーズナブルに感じられるようです。


